前回「ドラマあかんたれ のアカウンタビリティ その1「ひでまつの偉業」」より続く・・
クリエイティブな仕事というのは、いつも受け入れられるとは限らない。 人にとっては未経験の物に対する評価は難しい。自分の意見を堂々と言える人は専門家か評論家はじめ、あまり多く無いことは確かだ。
「あかんたれ」で ひでまつの発明したステテコはあっという間に支持を得た。そしてステテコ大将と呼ばれる。商人としては名誉なことだ。そして番組の終盤にさしかかり、先代主人の本妻「ごりょんさん(おひさ)」から初めて自分の名前を呼ばれる。 これが、番組終了のラスト2回のどん詰まりの急展開。あれよあれよという間に『完』。 あっけなく取り残されたファンの一人である私は、録画をみながら何度号泣したことか。
”ステテコ大将”ひでまつの偉業と共に、ドラマ「あかんたれ」の成功は、 前回取り上げた視聴率だ。お茶の間の奥様から熱烈な応援を受けた理由はなんだったろう? それは、視聴者に向けての執拗なまでのアカウンタビリティではなかろうか。アカウンタビリティとは「振り返りを含む説明責任」のこと。
たっぷり時間をかけた、ストーリーの振り返りと報告。それは視聴者への新たなコミットメントとなり、レスポンシビリティを遵守し、期待通りにストーリーは流れる。そしてその回毎にアカウンタビリティを実行。再び新たなコミットメントへと展開する。そんな番組制作におけるプロジェクトマネジメントが確立していた故の、昼ドラ歴代最高視聴率の栄冠獲得に違いない。
それが、以下の図・・要は「プロジェクトの成功には、守るべきプロセスの裏付けがある」と述べたいのだ。
最後に。
単に「アカウンタビリティ」と「あかんたれ」を引っ掛けたかっただけかもしれず、かなり強引なプレゼンですみませんでした。みなさんのプロジェクトの「成功のプロセス」を考えるうえで少しでも役立てば幸いです。
ここで使われている図は、国土交通省のホームページ「アカウンタビリティ向上の取り組み」等で使われている「アカウンタビリティ」を理解すべく、村越洋一がググッてまとめたものです。 また、この図は私が好んで使っているOmniGraffleというMacアプリケーションで作りました。その使い方についてはこちらです。
プロジェクトマネジメントの用語について、主に参考にさせていただいたのはPMstyleさんの以下のページです。「第131回(2007.01.23)レスポンシビリティとアカウンタビリティ」。ありがとうございました。
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