おなつかしゅうございます。「ひでまつ」
1976年放送開始、もう30年以上も前のテレビドラマ「あかんたれ」。 明治時代の呉服問屋 成田屋を舞台に、おめかけさんの子である主人公の「秀太郎」がステテコを売って大成功した、一言ですますとサクセスストーリー。 ところが、この志垣太郎演ずる主人公の秀太郎(ひでまつ)に対する、卑劣ないじめと言ったら無い。何かにつけバカだちょんだとケチをつけられ、心身ともに虐待の連続(コレきっと今なら社会問題で放送できない?)。見ている視聴者の奥様がた99%が、ひでまつかわいそう、ひでまつがんばれ、と午後ティーしながらハンカチ握り締めていたに違いない。
滋賀県出身の脚本家、花登筐(はなと こばこ)さんの原作「土性っ骨」をドラマ化。どこまで脚本が入れられたか解らないが、およそ20分番組の前半は前回のおさらいで、”3歩進んで2歩下がる”。まるで水前寺清子の歌を思い出すような進み方だった。 私が夢中になって視聴した再放送のそれは2本連続だったので、それはそれはじれったかった。しかしながら、《フジテレビ系(東海テレビ製作)の昼帯ドラマの歴代最高視聴率番組(平均11.1%)として、その記録はもう30年以上も破られていない。(wikipediaより)》というから、すごい。
「テレビ番組で一番好きな番組のタイトルは?」と聞かれれば、私は「あかんたれ」と応える。 番組中、突然カメラ目線で登場人物がしゃべり出したり、偶然に偶然が重なりっぱなしの演出はいささかオーバーアレンジではあったが、苦境にもめげずひたすら孤独と立ち向かう姿に、なにかしら自分のクリエイティブな仕事と重ねていたのかもしれない。と思ったりもする。
次回に続く・・
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