「本職は何?」と聞かれて困った経験のあるかたいませんか?
私は随分前からその言葉に悩まされていた。
本業(本職)とは「メインの仕事」という解釈だった。
私は、心のなかで”自分の仕事” というものや、目指していきたい方向性、こうなったら幸せ。というものが明確にありながらそれをなかなかうまく仕事の名称として表現出来ないでいた。肩書きのそれも近いかな?
稼げていないものを"本業"と呼ぶ事にいささかの抵抗がある理由は、「正当に評価されてお金に替えることは、業界の発展のために必要不可欠なもの」と思っているからなのだ。
料理を作ること、コンピュータでデザインやWEBの仕事すること、陶芸、それらの開発、セミナー、コーディネートやコンサルティング。これが実際の業務であり、そのうちの一つが本業であるとか、それ意外は副業というものではない。プロでありたいが為に、ひたすらパフォーマンスを上げるべく精進する。
2011年の年賀状に「自分の仕事をする環境へ前進」と大仰な事を書いてしまったがそれは、ようやく「私の仕事」が明確になる予見でもあったのだろう。
どう変わったかというと、自分が今まで「業務」としていたものが「生業(せいぎょう・なりわい)」であることに気づいたのだ。そんないい言葉があったのに。
要するに、お金を稼いで生きて行くための仕事。ということだ。
これで、本来の自分の仕事と思っていた事が本業と言えるようになる。そう思った。
それは、「つくる仕事・つなぐ仕事・ほり出す仕事」。今直ぐにお金になる可能性の薄いものもあるし、利益還元の低いものもあるだろう。
●生業(せいぎょう・なりわい)=生きていくために稼ぐ仕事
●本業(ほんぎょう)=私に与えられた本来の仕事 =私の仕事
私の仕事は今直ぐ稼ぐ事ではない。「未来から借りたものを未来にお返しするだけ」だからだ。
と、こんなふうに。
村越洋一のプロフィールをまとめています→ 村越洋一・村シェフ murachef.com
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