事業らしきものをやっていると、必ず成果が求められる。マンパワーや、人のお金が関わってくるからだ。企業におけるプロジェクトは目標値がさらにシビアになり成果そのものが評価となるから怖い反面、やりがいもあるが・・。
事業には、事業計画、予算、それに目標や目的、決まりといった定款や名簿がセットメニューとなるが、パーフェクトな事業なんてありえない。特に計画通りに事が進むなんてことはまれなことだ。
ある本では、「ビジネスの変革のためのプロジェクトの成功率は30%未満」とあった。
もちろんそれに甘んじる訳ではなく、”故に、絶えず努力が必要なのだ”と感じるべき。と思うのである。見方を変えれば、目標が定まったら勇気を持ってチャレンジしてみよう!ということでもある。
では、失敗とみなされる70%。その中に入らないためにも、入念に計画し、リサーチし、資金を集めトライしたところで、知識不足や常識が邪魔をし、人や世の中の事情がどんどん変化するものだから、プロジェクトマネージャに求められるジャッジセンス。それによる進路変更の責任はその都度非常に大きい。経験をつむ毎に怖さも増す。
webマネージメントの仕事をしていると、しばしば"費用対効果"が打ち合わせの場で上がる。
販売目的のサイト運営において、実際に購入に至っているか?(コンバージョン値のこと)と考えると、総合的なその成功率たるや30%はおろか、10%にも満たないだろう。「現実の事業にそのフォーマットが存在しないのにいきなりネット販売で”一山あてよう”と夢見てスタートするのは無茶だ」と言わせていただくことも多い。未経験者がいかに安易にwebビジネスを考えているか解る。
厳しげな話はさておいて、
市民活動としての事業や、目的を共有する仲間が目指す成果。その"見える化"は甚だ難しいと感じる。
なぜかといえば、プロジェクトマネージメント的に、目標値が明確で無い場合が多いからだ。そもそもその事業としての成功は何か?を共有できていない。責任が低い場合は統一もしにくい。
日々webと向き合っていると、いかに「検索」がネットの中心にあるかが解る。「調べること、逆に調べられること」これによって膨大なデータが生まれ、それをどうアレンジしていくかそのアイディアだけでビジネスが生まれ、世の中が平和になり、危険にさらされていく。その中核にあるGoogleによってもたらされる成果は、まさに質の高い評価と言えよう。
回りくどかったが、私の関わる事業でライフワークの一つ、ネットで公開している食のサイトがある。これは、地元の食べもの好きの有志とチームを作り、協力して構築している純然たる市民活動であるが、なかなか興味深い資料を私に提供してくれるものでもある。わがやの味というサイトだ。
"ロングテール"という言葉は一部の人の間で常識となったビジネス用語であるが、いかにユニーク(唯一)であるかがポイントとなる。
と、言えば、食の世界では「郷土料理、地域食」がそれに当たる。地域ならではの食材の呼び方。地方料理。郷土色は固有なものであるからだ。
この《新潟県妙高市 わがやのレシピと食文化「わがやの味」》・・写真もキレイでマニアックな部分も盛り込んだ、こだわったサイトである。フランス語版がカッコよく、韓国語版が似合わないという遊びもできる。サイトのタイトルだけ見ると、非常にごたいそうだが、想いも負けじと重い村越らしいクドさを合わせもったサイトでもある。
歴史は長く、前身であった「田舎の味と暮らしミュージアム」の公開が2005年であるから、かれこれ5年の月日が流れる。
更新のインターバルにムラがあり反省点も多いのだが、それまで閲覧数なんて全く気にしていなかった(紺屋の白袴)私が、一年の集まりで成果を見せようと簡単なアクセスカウンターで調査したところ、そのアクセスの少なさに思わず発表を差し控えた経緯があった。いくらなんでもこれではいかん。ある時期、性に合わない策をいろいろ施してみた。
そういえば、Google Adwordsの無料お試し券も使ってみた事もあった。この時は一瞬アクセスが一桁違った・・。
今は当たり前となったGoogleのAnalyticsは随分わかりやすくなって有名だが、ウェブマスターツールを使っていなかったらすぐれものでおすすめだ。これにより自分のサイトの上位にヒットするキーワードをanalyticsよりもさらに詳細に知ることができるのだ。
わがやの味(サイト)は、トップページよりもレシピ検索による誘客がターゲットとなり得る。それ故、成果の調査はそれぞれのページを詳しくリサーチする事が求められたのだが、Googleのウェブマスターツールはそれを楽にしてくれた。
きっとプロジェクトのメンバーには体感できる事例として伝え易いのではないか。
さっそくお試しください。
「けっこうやるじゃん!わがやの味」Googleで以下のキーワードを検索↓
1.冬菜、薹(とう)立ち菜、とも言い、私たち妙高の南部新井では、「とうな」と言います。これはれっきとした「とうな」意外の何者でもありません。(自分だけ?)→ とうな を検索
2.見た目はピーマン。でも唐辛子のように辛い。しかし、個体によって辛さが違ったりもする。ボタコショウと、少し離れた妙高高原、関山あたりでは言うらしいが、私たち妙高の南部新井では、「ボタコショウ」と言わない。これはまぎれもなくブタコショウ。ぶたこしょう。(あ、正確には「ぼたこしょ」かも)→ ぶたこしょう を検索
3.英語ではスパゲッティスカッシュ、日本では糸瓜が一般的なんでしょうか?ソーメンかぼちゃという人もいますが、私たち妙高の南部新井では、なますかぼちゃが通る。→ なますかぼちゃ を検索
4.食材を検索する人は「レシピ」「作り方」という言葉で探す人が統計上多い。羊羹は作っても、生あんから作ろうという人はかなりの手作り派なのだろうか?わがやの味はそれもフォローした。→ 生あんの作り方 を検索
5.検索の表示数の上位陣は、ずいき、やつがしら →やつがしらを検索 →ズイキを画像検索(私の手が上段に出る..ハズ)
6.クリック率(CTR)が高い人気のページは「きゅうちゃん漬け」 →きゅうちゃん漬け を検索
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