先日、たった一冊の本を捨てただけでもの凄い気持ちが楽になりました。
それなのに、日々増え続ける本・・。
モノを捨てられない、コレクター気質の私の発想は「これはきっと○○に役立ちそう!」。
”いつか役に立つといいつつ、役に立った試しがない”というよくある話は間違いで、ちゃんと整理しておければ役に立つんです。
「あの人は引き出しがいっぱいあるねぇ」と、いろんな事を知っている人をいいますが、現実の引き出しがいっぱいあってよかったと思うことは殆どありません。
不透明で中が見えないような引き出しはさらに。
引き出しはしまい込むにはいいけれど、使う時には不便です。要するにアクセスが悪い。
ただし、薄い引き出しに並べるように置いてある引き出しだけは、唯一使い勝手がいいと思います。
整然と並んでいる引き出しには、私の場合(10段×3列)、アイコン風にイラストを描いてついでに、「書く」「むすぶ、とめる、さす」「貼る、シール」「コンピュータ」「使用済み封筒」などと書いておきます。頻繁に使う引き出しは引き出し毎一番近くに移動します。
引き出しと対象に本棚ほどいいものはないと思います。本棚は本の後ろに本が隠れることはなく、タイトルが一望できて、どの場所にどんなものを置いてあるか感覚で解る。同一テーマを置く幅も伸縮自由です。
本棚には、本以外にも、A4プラケースに収めれば、バラの書類も、小物も置けるし、それほど頻繁に出し入れしないものならファイルケースに入れてタイトルをつけて置けば汚れないし見た目もスッキリしている。
並べ方のコツは決して本の大きさにとらわれない。
出版社や、”全○巻”のようなシリーズにとらわれない。用途(○○に関する)で分類すべき。特に農文教はまとめて並べたらこれほど力を発揮しない文献は無いと思います。
○○出版社の家庭の知恵シリーズ、1.DIY 2.ベランダ菜園 3.お弁当 4.冠婚葬祭 を、一緒にしておいたらいいことありません。
本の大きさ、形状に合わせて並べると、辞書コーナー、図鑑コーナー、月刊誌コーナーになってしまい、イマジネーションの湧きにくい整理になります。
管理も大事。
モノは基本的に増えていくものです。いらないものは即決手放すべきですが、そもそもいらないものは買わない(手に入れない)ことです。
出した本は必ず同じ場所に返す事。整理はできれば頻繁にする。
本棚の本は自分で勝手に配列を崩す事はありません。膨大な数であってもこの本の隣にこの本を置いておく。私の場合は位置関係がものすごく重要です。
整理は本ばかりでなく、コンピュータのフォルダの整理、階層、文書の分類方法、それぞれのネーミング、ショートカットの作り方と共通します。(これはGoogleドキュメントで鍛えられます)
特に、フォルダ(書類)を開けてみないと内容が解らないネーミング(タイトル)は意味がありません。
コンピュータの情報は捨てるのは簡単ですが、いかにアクセスしやすくしておくかが大事です。
整理とは、勝手にキレイになってくれていることより、置いたものがそのままになってくれていることのほうがある意味大事。なので、ファイルの視覚的な位置関係を微妙に保ってくれるマッキントッシュは好きです。
どんなに目の前が整然としていても、データをラベルやスレッド、強力な検索やリレーショナルで整理され、いつでもどこでもアクセスできるGmailはしばらく手放せません。
web制作にしても、いろいろな開発現場で似たようなアプローチが可能です。本棚整理理論はおすすめ。
コメント (4)
自分は整理、分類がだめだなぁって気がついたのは、中年を過ぎてからの私メには、今回の命題は耳が痛く、また大変為になりました。でも多分苦手意識は一生(もう先が無い?)変わらないでしょう。
残された後の人たちは大変だろうなぁ。
from:海森 山人 |2009年03月31日 17:34
time:2009年03月31日 17:34
7年くらい前に、店でいならくなった道具類を手放そうとガレージセールというものをやりました。
今でも忘れられないのは、竹の花かご、渋い色の型打ちの九谷の食器、そば打ちの棒。この三点を売ってしまったこと。
悔やんでも悔やみきれません。
価値が判らぬ故の事でしたが、あの悔しさあって、おいそれと持っているモノを手放せない気性に拍車がかかっただと思います。
きっとただの欲張りなんです。
from:よーくん |2009年03月31日 18:08
time:2009年03月31日 18:08
ちょうど今、住まいの整理整頓をやっているところで、この理論、大変参考になりました。
最後に残っているのが、本。容れ物がないため、ただの本置き場になっています。ずっとよい本棚を探しているんですが、理想型が見えてきました。
from:onion |2009年04月13日 23:49
time:2009年04月13日 23:49
↑なによりです。
親分さんの季刊「無尽蔵」。これもよかったです。
古い本だけに、今は無き作家の生前の様子がリアルだし、アートに対する感覚が今と微妙に違うのが興味深い。・・コラムが面白いですね。
from:よーくん |2009年04月14日 21:11
time:2009年04月14日 21:11