食育活動..最近の村越洋一

食というのはすご〜く奧が深くて、言葉ではなかなかうまく伝えられません。

10月26日の上越タイムス、リレートーク(「NPOPRESS」くびき野NPOサポートセンター担当)にコラムを書きました。

「規格について考えてみませんか」
トマトというとどんな料理を思い浮かべますか?
野菜の定番トマトは、生食以外にもスープやソースにと、西洋料理にはなくてはならない食材です。トマトケチャップもそうですが、加工したトマトを普段から親しんでいる割に、市場で買ってきて加熱して食べることはあまりしないようです。
旬のトマトのオーブン焼きや、煮詰めてソースにする料理を紹介すると、肉や魚との相性、味の変化に大抵のみなさんは驚かれます。調理用のトマトは別の物と決めつけてしまってはもったいないですね。

キズがあったり形の悪いトマトが手に入るなら加工にもってこい。捨てるほど過剰に実れば、スチームトマトを作って保存すると無駄になりません。
熟さなかった青いトマトはピクルスにして置くとえぐみもとれて料理のアクセントに。テーブルで話題ができて喜んでもらえます。生産者が仲間にいると、こんなおいしいリデュース情報ばかり舞い込んできます。

ここ数年で「荏胡麻」「マコモ」「米粉」などの開発に携わりました。味覚は保守的です。奇抜な調理法や取り合わせは、目先は変わっていても結局はあまり喜ばれなかったりします。ところが、新しい野菜や記憶にない昔の食材を前にすると、ついついファイトが沸いてきてしまうんですね。
そうこうするうち、山菜や山の果実、野禽、池のエビや貝といった野生の動植物はほんとうにおもしろい奴だと気づき始めました。えぐかったり、頑固だったり、匂いがきつかったり・・。これは人間にとって重要なトレーニングだと。

作りやすく、食べやすく。と規格にはめてふるいを通ったものというのは、人気も高く効率の良いものだけど、それしか知らないのでは寂しいし、それに慣れすぎてしまっては人間の感性も衰えていくのではないかと思いますがいかがでしょう?

私はこんな事を考えながら、新井の南部地域で仲間と楽しく活動しています。間違いなく新井南部の自然環境のお陰です。個性豊かな人と自然、よそ見をしている暇などないほど地元はとてつもなくおもしろいです。

9月に当市で行われた食育体験教室で指導

0909house_curry.pngお米のひみつ体験キャンプin妙高レポート

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2009年10月27日 18:16に投稿されたエントリーのページです。

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