『やらなきゃ損する農家のインターネット産直』を読み終わりました。
発行が2001年なので、通信環境(高速通信)や必要なパソコンの条件などは、だいぶ変わっています。
しかし、「インターネットが農家にもたらすものは何か」「だいたいインターネットって何?」という部分で書かれているものは、変わらないと思いました。
いくつか、印象に残った文章を引用します。
インターネットとは、「物」でなくて、「つながり」である。「つながり」を横文字で言うと「ネットワーク」ということになろう。形のないとらえどころのない、つまりばバーチャルな(かりそめの)空間である。
しからば、ネットワークとはなにものか。
「コミュニケーション」にほかならない。
ホームページをつくるということは、自分たちの経営を見直す作業だと書いたけれど、じつはそのことがコンセプト(基本理念)を立てることにつながるのだ。
情報は出すところに集まってくる。出し惜しみする情報などというものはありえない。情報を出すことをやめたとたんに進歩も止まる。
銭にならないことかもしれないが、銭のことだけを考えて、われわれの先輩は生きてきた分けではない。われわれの子孫のために、ここいらで真剣にインターネットのことを考えなければならないと思うのは私だけではないはずだ。
21世紀は農家が情報という肥沃な土地を耕す時代なのだ。
インターネットという道具を使うけれども、日常の情報交換(コミュニケーション)と何ら変わらないということです。
この道具を使うことによって、より多くの人に、低コストで、自分の言葉で情報を伝えることができるのです。
肝心なのは継続。
自分の目で見て確認したこと、納得したことを発信するということ。
「バーチャル」だろうと、対面だろうと、信頼関係が大事なのは、同じことです。
ほかにも、インターネットで情報発信する際の常識や心得について書かれています。
先にも書いたように、発行が古いので、新しく購入するまでは進められません。興味ある人は、図書館で調べてみては。
最近の コメント