AppleのWISYWIG!に学んだ

「ウイジウイグ」と言う言葉。知らない人もたくさんいるでしょう。もちろん知らなくても全然構わないです。
ポイントは、その考え方。「イメージ通りになるんだよ」(私訳)
{WYSIWYG:ウイジウイグ(What You See Is What You Get)}

最近は、”ウイジウイグ”ってあまり言わないのかもしれませんね。
これは、私がAppleを使い始めた頃、さかんに言われていました。
具体的には、ワープロの編集画面で大きい文字は大きく印刷され、ポップ書体はポップ書体でディスプレー上で表示している。茶色くしたい文字は茶色く表示される。
え?あたりまえ?
いいえ、正確にはAppleでは”あたりまえ”だった。と言うべきです。なので、それがMac(マック:Appleのコンピュータ)の特徴でした。
昔のMS-DOS機やワープロでの武勇伝は、おじいさんに聞いてもらうとして・・

Appleが目指したものは、
「どうやったらイメージをたやすく表現できるか」
「どうなっていればよりよいイメージに膨らませられるか」
「いかにして潜在的なイメージを蘇らせられるか」
(お客様の)
・・と思って止みません。

Appleのデスクトップ(ディスプレー背景)は美しいと思います。シンプルですっきりとしていて、これからイメージを膨らまして仕事をするぞ。と思っている時には最高の環境です。ただし、何も無いのがいいなら、散髪が面度くさくて、床屋で髪型を気にせずツルツルにしてもらう事や、草取りが嫌いでコンクリートを庭に打ちまくればいいという発想と同じで、短らく的な話になってしまいます。ま、これは別の機会に。

アップルは美しく仕事がやりやすい。そう思って止まない私がしばらく離れていたものに、Apple製のワープロソフト、表計算ソフトがあります。あ、しばらくではありませんね。結構長く・・。
ワープロと表計算の利用状況を少し説明します。

(ワードプロセッサ)ワープロはマックワード、クラリスワードなど使っていた時期もありますが、このところは非常に安易にMicrosoftのいわゆるワード(word)を使っていました。そもそもワープロには期待していないところがあって・・。レイアウトにこだわるなら、イラストレーター(Adobe illustrator)のほうがずっと気分がいいですから。それに、共有したいならHTMLで。GoogleのDocもSpreadSheetも最高ですから。要するにどうしても紙として残したい時に使うだけだったから、こだわりはなかった訳です。
(表計算)表計算は必要です。ただし、合計、平均、掛け算割り算、そんなもんですが、こちらも印刷する用途はあまりなくて、それよりもデータを更新しつつ参照したいなんて場合、例えば、昨年の味噌作りで7キロの米を麹にして8キロになって、塩の価格はいくらだった、全体で何名の参加者で決算はどうだった。などという場合に必要です。私はそれ以上の関数は殆ど必要ないし、データベースはファイルメーカー(FileMaker)が昔からの友ですので、かなり複雑な参照や計算の仕事は任せきりです。
GoogleのSpreadSheetは最高です。昨年、一昨年のデータを蓄積しながら、3次元的計算ができるドキュメントを公開、コラボレーションができる。スタッフ共有、ホームページ、モバイルでいつでもどこでも使えるわけですから、iPadと組み合わさった景色を想像するとぞくぞくします。


さて、本題です。
「ウイジウイグ」(What You See Is What You Get)を「イメージ通りになるんだよ」と訳しましたが、そのイメージという捉え方にカルチャーショックがありました。
お恥ずかしながら?ようやく導入したSnow Leopard(スノーレパード:Appleの現最新OS)を機に更新ソフトウエアの”仕分け作業”を行う事になり、遅ればせながら私もmicrosoft officeをパスすることにしました。
代わりと言うわけではないのですが、Keynote(Apple キーノート:プレゼンテーションソフト)を使いたかったこともあり、思い切ってiWork(Apple アイワーク:ワードプロセッサ、表計算、プレゼンテーション)で新しいスタートを!

実は始め、起動するとテンプレート選択画面が出るソフトを軽くみていたところがあり、iWorkのワープロであるpages(ペイジーズ)、表計算にあたるNumbers(ナンバーズ)は、初心者向けソフトだと思い込んでいたようなところがありました。
そのとおり?というか、Excelに慣れた私が、使い始めの使いにくいこと。
ツールの場所がわからない、選択しようとしてもやりにくい。・・ところが慣れるうちに、イメージ通りに文字をレイアウトできることの快適さが身にしみて感じるようになりました。illustratorがそうだったように、見たままのイメージがそこにある。やりたいイメージが湧いてくる。
WISYWIGがあたりまえとなった今のパソコンだけど、これほどまでイメージを大切に文書が作成できる設計は素晴らしいなぁと思いました。(感動)
そして改めて気づきました。

▼アップルのサイトより
Numbers→「簡単に作れる数式、ワンクリックのグラフ作成、便利な表カテゴリで、手もとにあるデータをもっと活用しましょう。」
Pages→「進化した文書作成ツールと簡単なページレイアウトで、Pagesの文書は思わず見とれてしまうほどの美しさ。」

なるほど、どこにもワープロとか表計算とか書いてないじゃないか!
もう、「ワードを覚える」「エクセルを使える」という時代じゃない。ということなんですね。

そしてまた、テンプレートの出来の素晴らしいこと。
イメージ通りに表現できるだけではなく、そのイメージもどんどん広げてくれる配慮、いつもながらの優しいおもてなし。Officeユーザのプライドも傷つけない配慮?
スタートアップ時の、チュートリアルムービーも観てみようかな。と言う気になってきました。

おかげでデスク作業が楽しくなり、伝える意欲が増したことは言うまでもありません。
また一つAppleが教えてくれました。

P.S. 最近のWindowsのソフトを知り尽くして比較しているわけではないので、批判をしている気持ちは一切ありませんのでご了解ください。

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2010年04月10日 10:19に投稿されたエントリーのページです。

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