トレーサビリティの意味は?についての回答

質問と答え

> トレーサビリティーの意味を教えて下さい。


質問ありがとうございました。

読者によって作られるのフリー百科事典「Wikipedia:ウィキペディア」を引用すると・・


トレーサビリティ(traceability)とは、製品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態をいう。追跡可能性とも言われる。・・」
(2006.6.13 19:48現在)


とあります。さらに細かい情報は以下でご確認ください
 →出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


質問の主旨は、きっといつかの記事で書いた内容からだと思いますが、同じくwikiの記事によると、

BSE問題とトレーサビリティ

日本では、2004年12月から、「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」(牛肉トレーサビリティ法)の施行により、国産牛肉については、牛の出生からと畜場(食肉処理場)で処理されて、牛肉に加工され、小売店頭に並ぶ一連の履歴を10桁の個体識別番号で管理し、取引のデータを記録することになった。
(2006.6.13 19:48現在)


とあります。”トレーサビリティ”ご存知ですよね。

近年、「食の安心安全」と標語のように耳にしますね。私も都合が良いのでたまに使いますが、
しかし、そもそも食べ物が危険なんておかしいと思いませんか?

トレーサビリティと言った意味

私が新洋軒で仕事をしていたときは、「おいしいこと」が食にとって一番大切なことで、一番幸せなことだと言ってきました。今も必ずそう答えます。
食を提供する立場の私にとっては、お客様に召し上がっていただくものに、危険と承知していたり、その疑いのあるものを売るなどという行為は、あるまじき大前提と思っていたからです。


それは私の料理に対する考えからです。
「料理人は料理に毒物を入れ、人を殺傷する事が簡単にできる職業です。しかし、お客様は疑う事無く食べ物を口に入れます。それは作る人や店を(社会も)、知らずのうちに信頼しているからで、その信頼を裏切らないためにも、自分や自分の家族に食べさせるつもりで、愛情を持って高い意識で料理をつくることが料理人の指命だと思います。」
これは、私が料理人として先輩から教わったこと、私の祖父の教えと、私が料理を作りながら考えたことです。また、
「食事は、友人、家族、愛する人と一緒に過ごせるもっとも大事な時で、料理の味、栄養、美しさ、それよりも素直に”おいしいね。”と笑顔でその時を過ごす事が最も幸せな事だと思っています。」
これが私の料理に対する想いで、ずっと変わっていません。


私がトレーサビリティと言った真意は、直感的に解りやすいその言葉を借りて、「この野菜は○○さんが作った。なら安心でおいしく食べられる。」という繋がりを作って欲しい。という願いからだったと思います。
私は、ご近所や地域の親しくしてくださる方々、野菜を家で作っている友人達、山良さんの野菜もとても美味しく食べられます。また美味しい料理になります。
それには理由があります。作った人を信頼できるから、作物に込めた愛情のバトンタッチができるためです。
本来の信頼があれば、生産地や、使用農薬、流通経路・・極端な事を言えば、これらはどうでもいいことだと思っています。
大事な事は、それが私との関係だけではなく、私のようにおいしい幸せを求めている人や料理人に伝わる売り方を考えて欲しいという事です。

トレーサビリティ関連ホームページ


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2006年06月13日 21:16に投稿されたエントリーのページです。

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